センター長あいさつ

生命科学と疾患研究の新しい統合拠点を目指して

センター長    岡部 繁男
 疾患生命工学センターも平成15年度の発足から10年以上経ち、この間の歴代のセンター長とセンター所属の教員の努力により、多くの優れた基礎・応用研究とその社会実装に向けた活動が展開されてきました。本センターは7部門の研究室を有し、基礎生命科学研究から臨床研究までの広い学問領域において、医工連携を基軸として新しい概念に基づいた融合的生命科学・医学研究を発信することをその使命としています。これまでに多くの国際的な研究成果を創出しており、その活動は国内外から注目されています。また本センターの一つの特徴として、研究部門に加えて放射線研究領域、動物資源領域、医工情報研究領域という三つの研究支援組織を有することが挙げられます。放射線研究領域は医学系研究科におけるRI実験の一元的な管理を担当しています。動物資源領域は、医学系研究科内での実験動物の維持管理を行うとともに、平成24年度より生命科学実験棟において本学他部局に対する支援も開始しました。 医工情報研究領域では医学部と附属病院における医療情報の管理運営に貢献しています。このように本センターは東京大学の生命科学研究において大きな推進力となっています。

 平成28年度には懸案であった本センターの物理的な統合が、病院地区に建設されたクリニカルリサーチセンターへの移転によって実現することとなります。これを契機として、本センターの組織強化と更なる連携の推進が期待されます。また発足時からのメンバーであった遠山千春先生、牛田多加志先生の退任に伴い、健康環境医工学部門、再生医療工学部門の新しい教授が選任されました。既に着任された東隆先生、来年度に着任予定の村上誠先生が新しい研究スペースでその力量を存分に発揮されることも本センターの更なる発展にとって必要不可欠であると思います。
 本センターの使命と活動にご理解をいただき、ますますのご支援を賜りますよう、なにとぞよろしくお願いいたします。